誤嚥と窒息の見分け方(現場判断編)|デイサービス看護師が現場で判断しているポイント

判断・対応の考え方

―「この一瞬、どう動く?」を
  迷わないために―

この記事では、
誤嚥と窒息の見分け方を

現役デイサービス看護師牡丹(ボタン)が
現場で一瞬で判断するための視点
に絞って整理します。

食事場面で最も迷いやすいのが、
「これは誤嚥?それとも窒息?」
という判断です。

この判断を誤ると

  • 本来必要な緊急対応が遅れる
  • 逆に、過剰対応で現場が混乱する

という両方のリスクがあります。

デイサービス看護師さんや
デイサービスを検討している方、
興味を抱いている方が

少しでも不安を解消できるように
まとめました。


まず結論|見るべきポイントは「3つ」だけ

誤嚥か窒息かを見分けるために、
最初に確認するのはこの3点だけで十分です。

  1. 咳が出ているか
  2. 声が出ているか
  3. 呼吸ができているか

👉 この3点で、対応の方向性はほぼ決まります。


咳が出ているか?

咳が出ている

  • 異物を外に出そうとする反応
  • 気道は完全には塞がっていない

👉 誤嚥の可能性が高い


咳が出ていない

  • 異物で気道が塞がれている可能性
  • 呼吸そのものができていない場合も

👉 窒息を強く疑う


声が出ているか?

声が出る

  • 「苦しい」「むせた」など言葉が出る
  • 返答が可能

👉 誤嚥の可能性が高い


声が出ない

  • 口をパクパクしている
  • 喉を押さえている(チョークサイン)

👉 窒息の典型サイン


呼吸ができているか?

呼吸ができている

  • 呼吸音が聞こえる
  • SpO₂が保たれている
  • 顔色が大きく変わらない

👉 緊急度は低い(誤嚥対応)


呼吸ができていない

  • 呼吸音がしない
  • 急激な顔色不良・チアノーゼ
  • 意識がぼんやりしてくる

👉 即、窒息対応へ


【現場用】一瞬で判断する簡易フローチャート

咳が出ている?
 ├ はい → 声が出る? → はい → 誤嚥対応
 │          → いいえ → 窒息疑い
 └ いいえ → 声が出ない → 窒息対応

迷ったら「窒息」として動く
これがデイサービスでは最も安全な判断です。


判断に迷いやすい「グレーゾーン」

ケース①:弱い咳が少しだけ

  • 断続的
  • 苦しそうだが完全に止まっていない

👉 一瞬でも窒息に傾いたら、窒息対応へ切り替える


ケース②:一度落ち着いたが、表情が硬い

  • 咳は止まった
  • 返事はあるが元気がない

👉 誤嚥として対応しつつ、
「窒息に移行しないか」を厳重観察


デイサービス看護師として大切にしたい判断軸

誤嚥と窒息の見分けで大切なのは、
正解を当てることではありません。

  • 早く気づく
  • 危険側に倒す
  • 命を優先する

👉 結果論ではなく、判断の過程が重要

デイサービス看護師の窒息対応は別記事でまとめています。
▶︎デイサービス看護師の窒息対応についてはこちら

▶︎デイサービス看護師の誤嚥対応はこちら


スタッフへの共有で使える一言

「咳と声と呼吸。
この3つがそろっていなければ、すぐ呼んでください。」

この一言を共有しておくだけで、
現場の初動が格段に早くなります。


まとめ

  • 見るのは「咳・声・呼吸」の3点だけ
  • 咳や声がなければ窒息を疑う
  • 迷ったら窒息対応
  • 判断は“安全側”でOK

「この一瞬、どう動く?」を
迷わないために、

日頃からこれらを心に留め、
日々の業務を少し楽にするヒントになれば
嬉しいです。

急変時対応はこちらで紹介しています
▶︎デイサービス看護師の急変時対応

また、判断に迷う時の
判断の基準についてもまとめています
▶︎デイサービス看護師の判断基準

よろしければ、ご覧ください

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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