この記事では、
現役デイサービス看護師牡丹(ボタン)が
看護師として日々意識している感染対策と、
実際の対応について書いています。
デイサービスは医療機関ではありません。
しかし、高齢者が集団で過ごす場所である以上、
感染対策は非常に重要です。
私は感染対策を
「特別な対応」ではなく「日常の積み重ね」
だと考えています。
ここでは、現場で実践している具体的な感染対策をまとめます。
デイサービスでは
高齢の利用者さんが多く、
感染対策はとても大切な役割のひとつです。
一方で、
病院ほど厳重な隔離や設備がない中で、
日常生活に寄り添いながら対応する難しさもあります。
デイサービス看護師さんや、
デイサービス勤務を検討している方、
興味を抱いている方が、
これから働く上で参考になるように
基本の対策・対応をまとめました。
デイサービスにおける感染対策の基本/感染対策の3本柱
デイサービスで意識しているのは
✔ 標準予防策(スタンダードプリコーション)
✔ 早期発見
✔ 持ち込まない・広げない
この3つです。
① 標準予防策の徹底
すべての利用者さんを
「感染の可能性がある前提」
で対応します。
手指衛生
感染対策の基本は、
やはり手指衛生です。
✔ 利用者対応前後
✔ 排泄介助後
✔ 食事前
✔ 傷処置前後
✔レクリエーション前後
アルコール消毒だけでなく、
石鹸手洗いが必要な事もあります。
必要な場面で、
声かけや介助を行います。
職員同士も、
「つい忘れがち」にならないよう、
お互いに意識することが大切だと感じています。
個人防護具(PPE)
✔ 手袋
✔ マスク
✔ エプロン
状況に応じて使用します。
“過剰”ではなく“適切”が大切です。
② 早期発見が最重要
感染拡大を防ぐには、
早く気づくこと
が最も重要です。
私は毎日、
✔ 体温
✔ 咳
✔ 食欲
✔ 活気
✔ 下痢の有無
- 体調の聞き取り
- 表情や動きの確認
を意識して観察しています。
「なんとなく元気がない」
これが初期サインであることもあります。
数値だけでない小さな変化を
見逃さないよう意識しています。
③ 持ち込まないための工夫
デイサービスは、
- 多くの利用者さんが集団で過ごす
- 送迎・入浴・食事・トイレ・レクリエーションなど接触場面が多い
という特徴があります。
そのため、
「持ち込まない」「広げない」ことが基本になります。
感染対策は利用者さんだけでなく、
✔ 職員の体調管理
✔ 家族への周知
も含まれます。
職員が体調不良で出勤することは、
最大のリスクになります。
発熱者が出た場合の対応
発熱が確認された場合:
✔ マスク着用
✔ 可能なら別室対応
✔ 接触職員を限定
✔ 使用物品の消毒
✔ 家族へ連絡
早めに帰宅を検討し、
“広げない”対応を優先します。
「今日は休んだ方がいい」という判断も、
デイサービス看護師の大切な役割です。
ノロ・胃腸炎対応のポイント
特に注意が必要なのが、
嘔吐・下痢症状です。
✔ 速やかな隔離
✔ 使い捨て手袋+エプロン
✔ 次亜塩素酸ナトリウム消毒
✔ 使い捨て物品の活用
消毒濃度を誤らないことが重要です。 インフルエンザ・コロナ対応
流行期は、
✔ 体温チェック強化
✔ 職員マスク常時着用
✔ テーブル間隔確保
✔ 換気徹底
クラスターを防ぐため、
「1人目で止める」意識を持ちます。
皮膚トラブルと感染
足の傷や褥瘡も感染源になります。
✔ 発赤拡大
✔ 滲出液増加
✔ 悪臭
があれば、早期受診を検討します。
環境整備も感染対策
感染対策は“手指消毒”だけではありません。
✔テーブル・椅子拭き
✔手すり・ドアノブ消毒
✔送迎車消毒
✔トイレ清掃
✔共有物品の管理
など、触れる機会の多い場所を中心に消毒を行います。
日常の清掃が最も重要です。
看護師だけでなく、
介護職員さんと役割分担しながら進めることが多いです。
感染対策で大切にしている視点
私は感染対策を
「恐れるもの」ではなく
「管理するもの」
と考えています。
過剰対応で不安を広げるのではなく、
冷静に対応します。
家族・管理者への報告
体調変化があった場合は、
- 管理者
- 家族
へ速やかに情報共有を行います。
- 受診の目安
- 次回利用の可否
についても、
無理のない範囲で伝えるようにしています。
感染が疑われる場合の考え方
感染症が疑われる場合、
- すぐに断定しない
- 必要以上に不安を煽らない
ことも大切だと感じています。
一方で、
- 集団感染を防ぐ
- 他の利用者さんを守る
という視点も欠かせません。
慎重すぎるくらいでちょうどいい
と感じる場面も多いです。
デイサービス看護師として感じる難しさ
デイサービスの感染対策は、
- 病院ほど厳密にはできない
- 利用者さんの生活を制限しすぎない
というバランスが難しいと感じます。
「感染対策」と「生活の質」の間で、
どこまで対応するかを考えることも、
デイサービス看護師の役割だと思っています。
感染対策まとめ
デイサービス看護師として大切にしているのは、
✔ 標準予防策
✔ 早期発見
✔ 拡大防止
✔ 職員教育
✔ 記録と振り返り
感染対策は“派手ではない”ですが、
施設全体を守る大切な役割です。
感染対策は、
- 特別なことをするより
- 日常の小さな積み重ね
がとても大切だと感じています。
- 体調の変化に気づく
- 無理をさせない
- 早めに対応する
それが、
利用者さんと職員、
双方を守ることにつながると思います。
また、感染対策を考える上で、
発熱は最初に気づきやすい重要なサインです。
発熱時の具体的対応はこちら詳しくまとめています。
▶︎デイサービスでの発熱対応
急変時対応はこちら
▶︎デイサービス看護師の急変時対応
足トラブルなど皮膚管理はこちら
▶︎デイサービスでの足トラブル対応
この内容が、
デイサービス看護師さんや、
デイサービスを検討している方、
興味がある方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


コメント